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2013年3月27日掲載

丹羽 諭   Satoshi Niwa ルポルタージュ
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 武蔵国カメラ風土記4 石仏
 Stone Images of Buddha in Musashi Province   First appearance on the Web: January 24, 2012


埼玉県児玉郡神川町の金鑚(かなさな)神社は延喜式神名帳に名がある古社。武蔵七党の一つ児玉党の崇敬篤く、一帯を代表する神社で、背後には中世の山城「御嶽城跡」がある。

神社わきのかなりきつい階段を登ってこの城跡にたどり着くと、たくさんの石仏があった。説明によると現在70余体だが、当初は88体あって四国八十八ヶ所の霊場を模したとある。ほとんどが武州、上州の人々の奉納で、なかには江戸の住人からのものもあるという。

比企郡とその周辺をまわっているとよく石仏に出会うが、おだやかで、そのやさしい顔に思わずレンズを向けたくなる。

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01 鎌倉街道踏切 寄居町のJR八高線用土駅近く、県道175号線と交差する踏切にある。命名がいい。

02-06 金鑚神社
神話の時代、日本武尊が東国遠征の時、背後の山全体をご神体として天照皇太神と素戔嗚尊を祭った。古代、武蔵国一ノ宮は大宮氷川神社で、この金鑚神社が二ノ宮であるとされていた。児玉郡神川町二ノ宮750。
02 金鑚神社「多宝塔」 室町時代の終わり頃、織田信長誕生の年とされる天文3年(1534)武蔵七党の安保全隆(あぼぜんりゅう)が寄進した。安保氏は源平合戦の頃から文献に名が出て来る。(国指定重要文化財)

03 金鑚神社鳥居

04 金鑚神社拝殿

05 金鑚神社「源義家旗懸け銀杏」 康平5年(1062)奥州での「前九年の役」の帰りに参拝し、この銀杏の木に旗をかけたと伝わる。2代目の木で樹齢550年とある。

06 金鑚神社「御嶽の鏡岩」 約1億年前、八王子構造線が出来た時の断層で、摩擦で表面が鏡のようになめらかなことからこの名がある。(国指定特別天然記念物)

07-21 御嶽城
武蔵国と上野国の境目の要衝で、標高343mの御嶽山尾根通りに縄張りした典型的な中世の山城。安保氏による築城と伝える。天文21年(1552)小田原の北条氏康の攻略でその麾下に入るが、永禄12年(1569)には甲斐の武田信玄が侵攻して一時落城。のち再び北条氏の支配となって長井氏が城主となったとされる。江戸期は修験道の法楽寺があった。
07 御嶽城入口(虎口)付近 鏡岩から先に行くとこのあたりから城跡らしくなる。

08 石仏 城が廃城となってから江戸末期まで法楽寺の回峰行の場だったが、明治の神仏分離令で廃寺となった。石仏は御嶽山東の観音山に移されるが、大正初期に現在の場所にもどされたという。郭跡の平場に点在している。

09 石仏

10 石仏

11 石仏

12 石仏

13 石仏

14 石仏

15 石仏

16 石仏

17 石仏

18 石仏

19 石仏

20 護摩壇跡 小高い岩山は修験道の護摩壇跡。ここからの眺望は素晴らしい。もとは城の物見台か。

21 秩父方面遠景

22-33 各地の石仏

22 滑川町

23 吉見町

24 本庄市(旧児玉町)

25 熊谷市今井「光照寺」

26 熊谷市三尻観音山「龍泉寺」

27 ときがわ町「慈光寺」

28 ときがわ町日尺

29 小川町古寺

30 小川町下里

31 美里町川輪

32 深谷市折之口交差点

33 秩父市寺尾

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