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2013年8月27日掲載

丹羽 諭   Satoshi Niwa ルポルタージュ
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 渋沢栄一の三つの洋館  Three Western-style Houses of Eiichi Shibusawa   New Work


渋沢栄一は、喜寿を迎える大正5年(1916)76歳で第一銀行頭取を辞任した同年に理化学研究所を、翌年には日米協会を設立、次々と多くの組織の立ち上げに関わっていた。そんな渋沢に周囲が感謝の念から「誠之堂」「晩香廬」を建て、80歳で男爵から子爵になると、これを記念して「青淵文庫」の建築を計画、85歳の時に竣工した。

設計はみな清水組(現清水建設)の田辺惇吉で、渋沢への温かい敬愛の念が伝わって来る建物である。この三つの洋館は奇跡的に災害を免れて共に国指定重要文化財の指定を受けている。是非とも多くの方に建物を見て頂いて、「道徳経済合一主義」を唱えた渋沢の考え方に関心を持って欲しいと思う。

深谷市には誠之堂と、後任の佐々木頭取の清風亭(埼玉県指定文化財)が移築されて並んで建っている。撮影は外観、室内共に可。飛鳥山の晩香廬は外観のみ可で室内撮影は厳禁。青淵文庫も外観は可で1Fの閲覧室のみ許可を得て撮影が可能。だが、当然のごとく文化財の建物内の撮影は三脚・一脚・ストロボ等の使用はすべて厳禁で、壁や床、調度品を傷付ける恐れのある大きなカメラバックの持ち込みも不可である。撮影には細心の注意を払いたい。

誠之堂と青淵文庫は何度も撮影しているが、この掲載のために7月にあらためて撮影し、晩香廬室内は特別に許可を得て8月8日に撮影をした。

使用カメラ:ニコンD800. レンズ:FX16-35mmf/4, 24-70mmf/2.8m 24-120mmf/4VR, 70-200mmf/4VR, マイクロ105mmf/2.8VR.
室外の撮影はISO100、室内は原則ISO1600-6400で、室内外ともすべて手持ち撮影。

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01-10 誠之堂 (せいしどう)
埼玉県深谷市起会84-1 大寄公民館内。渋沢が設立した深谷の煉瓦製造会社の煉瓦を使った建坪30坪程の平屋。テラスが付いた英国農家風の落ち着いた雰囲気が漂う建物である。

01 外観 (誠之堂)

02 外観 (誠之堂)

03 外観 (誠之堂)

04 リビング (誠之堂)

05 渋沢肖像 (誠之堂)

06 ステンドグラス (誠之堂)

07 小部屋 (誠之堂)

08 設計者「田辺惇吉」 (誠之堂)

09 出窓 (誠之堂)

10 テラス (誠之堂)

11-27 晩香廬 (ばんこうろ)
東京都北区西ヶ原2-16-1 飛鳥山公園内。広さは誠之堂とほぼ同じ大きさの平屋で、飛鳥山の渋沢家旧本邸内にある。この完成後は内外の来客をここで応接して、渋沢の民間外交の舞台となった。

11 外観 (晩香廬)

12 リビング入口 (晩香廬)

13 リビング (晩香廬)

14 暖炉 (晩香廬)

15 暖炉 (晩香廬)

16 菱形の中に寿 (晩香廬)

17 火鉢 (晩香廬)

18 テーブルの脚 (晩香廬)

19 長椅子 (晩香廬)

20 薪入れ (晩香廬)

21 ステンドグラス (晩香廬)

22 照明の笠 (晩香廬)

23 天井の鳥 (晩香廬)

24 食器戸棚 (晩香廬)

25 出窓 (晩香廬)

26 外観 (晩香廬)

27 晩香廬と渋沢像

28-35 青淵文庫 (せいえんぶんこ)
東京都北区西ヶ原2-16-1 飛鳥山公園内。渋沢の雅号は「青淵」。鉄筋コンクリートと煉瓦を使用した2階建で晩香廬の隣。書庫兼接客用に使用された。

28 外観 (青淵文庫)

29 外観 (青淵文庫)

30 外壁の柏の葉の家紋 (青淵文庫)

31 閲覧室 (青淵文庫)

32 シャンデリアと窓 (青淵文庫)

33 ステンドグラス (青淵文庫)

34 電気ヒーター (青淵文庫)

35 階段 (青淵文庫) 2Fは書庫で非公開

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