01-04 慈光寺
天武天皇の時、千手観音堂が建ち、奈良時代になって鑑真和上の弟子「釈道忠」が慈光寺として創建。鎌倉期には源頼朝が愛染明王像を、都からは後鳥羽上皇の中宮の手になる国宝「慈光寺経」が寄進され、最盛期には75もの僧坊を数える大寺院となったという。戦国期には僧兵を養い太田道灌らに焼き討ちに会うが、多数の文化財が残る。ときがわ町西平386。 |
01 慈光寺「観音堂」 |
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本尊の千手観音(県指定文化財)を祀る。現在の建物(町指定文化財)は江戸の享和3年(1803)の再建。
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02 慈光寺「銅鐘」 |
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鎌倉の寛元3年(1245)に臨済宗開祖栄西の弟子、栄朝が奉納。栄朝は新田源氏の菩提寺、群馬世良田長楽寺の開祖。国指定重要文化財。
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03 慈光寺「開山堂」 |
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釈道忠の遺骨を納めた室町期の木造開山塔を安置する覆堂。木造開山塔が国指定重要文化財。
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04 慈光寺「青石塔婆群」 |
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9基並ぶ。県指定有形文化財。境内には他にも多くある。
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05 光福寺「宝篋印塔」 |
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元亨3年(1323)の建立で藤原光貞の名がある。鎌倉後期を代表する宝塔で国指定有形文化財。板石塔婆(県指定有形文化財)と並んで建つ。東松山市岡。
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06-10 岩殿山「安楽寺」
別名「吉見観音」。鎌倉の始め、源義朝の子で頼朝の異母弟、蒲冠者範頼が赴任し、本堂、三重塔を寄進したとされる。戦国期に戦乱で焼失したが江戸期に再建された。本堂、三重塔、仁王門ともに県指定重要文化財。吉見町大字御所。 |
06 安楽寺「本堂」 |
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江戸の寛文元年に再建。
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07 安楽寺「三重塔」 |
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寛永年間の再建。
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08 安楽寺「三重塔」 |
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09 安楽寺「仁王門」 |
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元禄15年の再建。青鬼の彫刻。
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10 安楽寺「仁王門」 |
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赤鬼の彫刻。
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11 息障院「地蔵堂」 |
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蒲冠者範頼の館跡。範頼は頼朝によって死に追込まれるが、子孫は吉見氏として続いた。地蔵堂は室町期の建築で県指定有形文化財。吉見町大字御所。
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12 息障院「堀跡」 |
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形状がよく残り、中世の館跡とわかる。
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13 班渓寺 |
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「木曽義仲公誕生之地」の碑が建つ。源義賢の次男に生まれるが源氏同士の争いから木曽に逃れて木曽義仲と名乗る。源平合戦で京の都から平家を追い出すが、近江国で従兄弟の範頼、義経の軍に討たれる。義仲の妻の山吹姫は頼朝に殺害された子の義高の菩提を弔うためここに寺を建立したという。嵐山町鎌形1907。
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14 班渓寺 |
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境内には山吹姫の墓と伝える小さな五輪塔がある。
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15 菅谷館跡「紅葉」 |
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嵐山町菅谷館跡の秋。
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16 菅谷館跡「紅葉」 |
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17 菅谷館跡「紅葉」 |
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18 菅谷館跡「紅葉」 |
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19 観音寺「板碑群」 |
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鎌倉期の板碑が並ぶ。すぐ近くに鎌倉御家人、大串次郎の史跡と墓がある。吉見町大串。町指定文化財。
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20 八丁湖「紅葉」 |
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吉見町の人造湖。吉見町には溜池が点在している。
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21 八丁湖「ススキ」 |
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22 「黒岩横穴墓群」 |
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吉見町の八丁湖に隣接する古墳時代の横穴墓。総数は500基以上と推定される。県指定史跡。
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23-27 平山家住宅
中世の館跡に建つ江戸中期の古民家で現在もお住まいされている。平山家は源平合戦に登場し、戦国期には深谷上杉家に仕えて江戸期は世襲名主を務める。家の周囲には土塁や堀跡が残る。個人宅だが、お断りしたうえで見学可能。熊谷市(旧江南町)樋春1067。国指定重要文化財。 |
23 平山家住宅 |
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入母屋造りの大屋根。昭和50年に解体修理。
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24 平山家住宅 |
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縁側で穀類を干しておられた。
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25 平山家住宅 |
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非常に大きい土間。
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26 平山家住宅 |
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手前が板張りで奥に畳の部屋。シンプルな美しさだ。
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27 平山家住宅 |
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障子の窓。
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28 五厘沼窯跡 |
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丘陵地帯の五厘沼(ごりんぬま)に面する斜面に掘られた登窯で古墳時代の須恵器窯跡。滑川町羽尾の興長禅寺の近く。
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29 笛吹峠 |
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旧鎌倉街道の嵐山町と鳩山町の境にある。南北朝の時、この峠で源氏同士の新田義貞の三男義宗と足利尊氏が戦う。新田方の宗良親王がここで笛を吹いたのでこの名が付いたという。嵐山町に下るとすぐ源氏の故地、鎌形八幡神社や大蔵館跡に出る。
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30-32 伝源経基館跡
経基(つねもと)は清和天皇の孫で清和源氏の祖。武蔵介としてこの地に赴任するが平将門と衝突する。鎮圧の後、武蔵守として頼光、義家と代が続いて東国での源氏繁栄の基となってついには頼朝が鎌倉幕府を創設するに至る。ここは荒川のそばの穀倉地帯で水運の便もいい。近くには箕田源氏館跡、鎌倉御家人の安達氏旧跡もある。鴻巣市大間1032。県指定史跡。 |
30 伝源経基館跡 |
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今は雑木林。
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31 伝源経基館跡 |
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手前が堀の跡。
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32 伝源経基館跡 |
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荒川の土手から望む。
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