8月のお盆に長野の「松本城」に行った。1日目は曇り。翌日は朝から雨で、それではと雨の中の城を撮るつもりだったが午後からよく晴れた。城は戦国時代の初め、信濃守護の小笠原氏が築造して当時は深志城といった。秀吉の時代に元徳川家臣の石川数正が城主となって、子の康長の時、文禄2~3年頃(1593~4)に現在の城郭の形が出来た。五重六階の天守は現存する日本最古の天守で、明治になって解体の動きが出たが、市民がこれを阻止して守ったという。その美しい景観は圧倒的だ。
城のすぐ近くには明治9年建設の小学校「旧開智学校」と同22年建設の「旧司祭館」の建物が残り、学校には使用された机など展示されている。
撮影2日目の午後、開智学校の正面で、車の助手席から降りて来た80歳は越えていると思われる腰の曲がった老女が、杖とニコンのデジタル一眼レフを手に「今日は天気がいいからバックがいいね」と話しかけて来た。デジタル一眼レフはここまで普及しているのだと、改めて思い知った。使用カメラはニコンD800, D7000。レンズ、FX16-35mm, 24-85mm, 28-300mm。
|
|