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2015年1月16日掲載

丹羽 諭   Satoshi Niwa ルポルタージュ
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 武蔵国カメラ風土記35 旧田中家住宅   New Work
 Former Tanaka's House in Kawaguchi City


埼玉県川口市の岩槻街道に面して大正12(1923)年に竣工した和洋折衷の「旧田中家住宅」がある。この年、関東大震災が起きた。説明によると、イギリス式に煉瓦を積み、化粧用の煉瓦を貼った木骨煉瓦の三階建洋館で、震災に耐えた。昭和9(1934)年に数寄屋造りの和館を増築、茶室も備え、のちに和風庭園をこしらえた。

田中家は明治の頃から味噌の醸造と販売に始まり、材木商をも営み、現在は食品、自動車、不動産、物流、ホテル経営などのグループ会社を経営して今日に続いている。4代目の田中徳兵衛が、県会議員や貴族院多額納税者議員を勤めて来客が多く、その応接にこの家を建てたと言う。

材木を商っているため、建材にこだわり、費用は当時の金額で18万円、現在に換算して2億5千万円を要した。特に煉瓦はわざわざ専門の職人に建築現場の近くで焼かせたというからその熱意は半端ではない。今、建物は国登録有形文化財の指定を受け、川口市の文化財センター分館として運営されている。(埼玉県川口市末広1-7-2)

使用カメラ:ニコンD800, D610, D7100. レンズ:FX 16-35mmf/4G, 28-300mm f/3.5-5.6G, DX 18-300mmf/3.5-6.3G VR



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01 旧田中邸全景

02 化粧煉瓦の外壁

03 外壁の彫刻

04 和風庭園 昭和48(1973)年に味噌醸造蔵の跡地に造った。

05 金庫のプレート

06 番頭さんが使った机

07 一階応接間

08 寄木細工の床

09 ステンドグラス

10 階段

11 三階の蔵 味噌の醸造に関する説明がある。

12 二階座敷 数寄屋風書院造りで広縁、座敷、次の間がある。

13 二階座敷

14 二階座敷の欄間

15 二階座敷

16 二階座敷

17 二階廊下 ガラス窓の向こうに煉瓦の外壁が見える。

18 一階座敷 数寄屋造りで仏間、次の間と続く大広間。

19 一階座敷

20 一階廊下

21 一階座敷の灯り

22 一階座敷花頭窓

23 一階床の間の組子障子

24 一階欄間の彫刻

25 三階洋間の大広間 眺望を重視した応接間。

26 大広間の控えの間 応接間で接客する客の控えの間。

27 控えの間から見る外壁

28 茶室

29 茶室

30 化粧煉瓦の塀

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