赤城山麓の古民家、阿久沢家住宅 New Work
Former Residence of The Akusawas, Maebashi City, Gunma, Japan
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今年、仕事の撮影が続いたため、時間がなく、Web写真展の取材は久しぶりだった。行きたい所が山ほどあるが、あまり時間がないので、自宅から車で1時間ほどの群馬県の古民家に行った。
北関東の赤城山麓に、17世紀末の建築と推定される茅葺古民家「阿久沢家住宅」がある。今回、初めての訪れで、着いてみると、中世の農村にタイムスリップしたような環境だった。
説明によるとこの家は、付近に多い阿久沢氏の本家筋の家だという。阿久沢氏の名は戦国時代の武士団の中に見える。小田原北条氏の配下にあった。渡良瀬川流域を縄張りとし、越後の上杉謙信、太田市の金山城主、由良氏と争っていたが、北条氏の没落で帰農したようだ。今、群馬県、特に前橋、高崎に多い名で、この阿久沢家は江戸時代は名主役を勤めていた。
赤城山麓は養蚕のために通気と採光を工夫した家が多いが、この家は平屋の土壁で広間型三間取り。土間に独立柱を立て、開口部が少ないから、家の中は暗い。養蚕が普及する以前の古い形式の古民家だ。時々このような家に出会って驚く。よくぞ、残ったと思う。昭和45年に国の重要文化財に指定、昭和49~50年に解体修理がされている。
今回、この家には2度出かけている。最初に行った時、家の前に大きな桜の木があったので、咲くと見事だろうと思い、もう一度出かけることにした。だが、仕事の撮影でタイミングが合わず、2度目は葉桜になっていた。 群馬県前橋市柏倉町604-1。
文化遺産オンライン 阿久沢家住宅のページ
http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/154955
使用カメラ:ニコン D750, D500. レンズ:AF-S 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR, AF-S DX 55-200mm f/4-5.6G ED VR II.
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